心とからだの健康に日本茶(緑茶)パワー!

日本茶(緑茶)の味

日本茶(緑茶)は、旨味、甘味と適度な渋味、苦味との調和がとれ、後味のすっきりしたものが美味しいとされています。
その味を構成する代表的な成分が、カテキン類(苦渋み)、アミノ酸類(旨味、甘味)、カフェイン(苦味)の3種類です。
特にカテキンとアミノ酸とのバランスにより味が大きく左右されます。
カテキン類は、ポリフェノールの仲間で、エピカテキンやエピガロカテキンは渋味は弱いが苦味があり、 そのガレートタイプのものは苦渋味が強いが、不快感がなく口中を爽やかにすると言われています。
煎茶、釜炒り茶に比べて、玉露、番茶がやや少なく、抹茶、ほうじ茶はさらに少なくなり苦渋味も弱くなります。
カテキンには80℃以上の湯温でないと溶けにくい性質があります。
アミノ酸類は、旨味や甘味を決める成分でもあり、緑茶には約20種類含まれています。
そのうちテアニン(上品な甘味、旨味)が約半分を占め、他にグルタミン酸(酸味)、アルギニン(苦味)、アスパラギン酸(酸味)等が、甘味や旨味に関与しており、 それらの相互作用、量的バランスにより複合された味が作り出されています。
一番茶の方が三番茶より多く、玉露、抹茶それから煎茶、釜炒り茶とつづき、上級のお茶の方が多くなっています。
テアニンには水に溶けやすい性質があります。カフェインは、独特の苦味を持ち、熱水に良く溶ける性質を持つため、高温の湯で入れたお茶は苦味が強くなります。
このように日本茶(緑茶)の味は、お茶の品種や摘まれた時期、入れ方等によって様々な違いがあります。
また素材の良さを引き出し、整える仕上げやブレンドによってさまざまな味が作り出されています。
日本茶(緑茶)は、多くの人々に嗜好品として愛されるだけの、深い味わいをもち長年に渡って日本人にはなくてはならないものとして、親しまれているのです。

美味しい日本茶(緑茶)の入れ方

日本茶(緑茶)には、玉露、煎茶、番茶、ほうじ茶などの種類がありますが、いずれのお茶にも味成分として、苦渋味のあるカテキン類、 旨味、甘味のあるアミノ酸類、苦味のあるカフェイン、甘味のある糖類などが含まれています。
玉露や上級煎茶のような高級緑茶は、アミノ酸類を多く含み、旨味が強いことが尊重されますが、番茶やほうじ茶のようなお茶では、 アミノ酸類は、もともと少量しか含まれていませんので、飲んだ時にあっさりした渋味と清涼感が感じられればよいとされています。
そのため、玉露では、50〜60℃程度のぬるめの湯を使用して、高温でないと溶出されにくいカテキン類の溶出を抑え、 低温の湯でも溶出されるアミノ酸類の旨味が充分出るようにします。
また、湯量に対するお茶の量を多めにし、浸出時間もじっくりと2分以上かけて、濃いめにだします。
普通煎茶では、80〜90℃程度の湯を使用して、カテキン類、アミノ酸類の溶出をはかり、こくのあるバランスのとれた味が出るようにします。
湯量に対するお茶の量は少し多め、浸出時間は 1〜2分程度です。
番茶、ほうじ茶では、熱湯を使用し浸出時間も短くして、その香りとすっきりした味を引き出せるようにします。
水は、そのpH、鉄、カルシウム及びマグネシウム(硬度)、塩素がお茶の水色や香味に影響すると言われていますが、 よく沸騰させるか浄水器等でカルキ臭を抜けば、ご家庭の水道水で充分だと思います。
お湯の温度を下げるには、湯さましまたはお湯のみを使ってさまします。
人数分のお湯のみを使ったほうが、お湯の量も量れて、お湯のみも温まるので入れやすいでしょう。
注ぎ方は、お茶の水色を見ながら、その濃さ、量が均等になるように、少しずつ交互に注ぎ分けます。
この時、お茶の水色によって味を推測し、お好みの味になるように注ぎ方を調整すると良いでしょう。
必ず最後の一滴まで出しきるようにします。これで旨味が充分引き出せ、しかもニ煎目も美味しく入れられるようになります。
ニ煎目は、一煎目よりやや高い湯温で、早目に入れます。

お茶の種類 お茶の量 お湯の量 お湯の温度 浸出時間
玉露 8〜10g 100ml 50〜60℃ 2〜3分
煎茶 7〜8g 200ml 80〜90℃ 1〜2分
玄米茶
ほうじ茶
10〜12g 300ml 熱湯 10〜20秒

日本茶(緑茶)の効能

○抗酸化作用
茶葉には抗酸化性ビタミンの他に、カテキンが大量に含まれ、それらはいずれも極めて強い抗酸化活性を示しています。
カテキンを食品に添加することにより、食品の品質劣化を防ぎ、さらに体内においての活性酸素によるさまざまな酸化障害を防ぐことが出来ると考えられています。
○抗突然変異、抗がん作用
カテキンを始めとする茶抽出物の、突然変異を抑制する抗突然変異作用や、発がん性物質の突然変異原性を強く抑制する 抗がん作用が、さまざまな実験によって、明らかにされています。
○抗動脈硬化作用
血中の悪玉コレステロール値が高いと、動脈硬化を引き起こしやすくなります。
緑茶のカテキンによって、この悪玉コレステロール値が抑制され、善玉コレステロール値が上昇することが認められています。
○血圧上昇抑制作用
カテキンによる血圧上昇抑制、降圧効果が認められています。
さらに茶葉を嫌気処理して製造するギャバロン茶では、カテキンの他、血圧上昇抑制作用を有するγーアミノ酪酸(GABA)が多く、血圧上昇抑制効果が高いと言われています。
○抗菌作用
茶抽出液あるいはカテキン類には、コレラ菌、ボツリヌス菌、ブドウ球菌、腸内悪玉菌、0-157、ヘリコバクター・ピロリ菌などを、抗菌、殺菌する効果が認められています。
○抗ウイルス作用
茶抽出物あるいはカテキンが、エイズウイルスやインフルエンザウイルスの増殖を抑えることが、明らかになっています。
○血糖上昇抑制作用
カテキン類が、糖の分解酵素(α-アミラーゼ)の作用を阻害し、一方ではブドウ糖としての吸収を抑制する効果があります。
○抗アレルギー作用
カテキン類、その中でも最も多いエピガロカテキンガレート(EGCg)にはヒスタミン遊離抑制作用があることが知られています。
最近、このEGCgの構造の一部がメチル化された2種類のEGCgメチル化体が、強い抗アレルギー作用を示すことが報告されました。
○脳、神経機能に対する作用
カフェインには、中枢神経を刺激、興奮させたり、利尿作用、胃酸の分泌を促し体脂肪の分解を促進する作用があります。
またテアニンには、身体をリラックスさせる効果があり、カフェインの作用を抑制し、その刺激をやわらかくしています。
○消臭作用、抗う触作用
カテキン類、フラボノール類、さらにクロロフィルには、悪臭物質を吸収、吸着、その他の反応をつうじた消臭効果があります。
茶抽出物あるいはカテキン類には、虫歯菌の繁殖を抑える、抗う触効果が認められています。